信号の変わるタイミングを測定する小学生の話

むかしむかし、あるところにすてにゃんという小学生がいました。彼は信号を必ず守るよい子でした。今日もいつものように登校していたすてにゃん、ある事に目をつけました。

 
信号待ちしてる人々には色々なタイプなひとがいる。信号を無視するひと、信号が青になる前にワンテンポはやく渡り始めるひと、青になったことを確認してワンテンポ遅く渡り始めるひと。
 
すてにゃんは思いました。「青になるぴったりのタイミングさえつかめたら信号を守りつつ最速のタイミングで目的地にたどり着けるのでは」、と。小学生にしてこの効率厨はどうかと思いますがとにかくそんなことを思ったのです。
 
すてにゃんは考えました。青になるタイミングを掴む方法とはなにか。まず青にそろそろなるというヒントが必要だった。青になる条件を考えてるうちに自分一人でなんとかみつけることができました。自分側の信号が青になるにはまず反対側の信号が赤になる必要があるということ。この条件はすてにゃんが遭遇したどの信号も満たしてました。
 
これ以来すてにゃんは登下校時に利用する信号の反対側の信号を観察し、赤になってから何秒後にこちら側の信号が青になるのかを頭の中で数を数えて測っていました。
 
(3....2....1....0、ここは3秒…)
(4....3....2....1....0、ここは4秒、のんびりしてるな)
(2....1....0、ここは2秒、忙しいな)
 
この計測(といっても脳内でカウントダウンしてただけだが)は登下校時のみではなく、遠足や旅行で他の都道府県や国に行った時も行いました。時差信号の場合は赤になるのが遅いほうを基準にすればいいなどの知見も得ました。
 
すてにゃんは自分一人で結論にたどりつきました。信号はどれも2-4秒で青に変わるということ。都会になればなるほど変わるタイミングがはやくなるのかなという仮説も立てたりしたけどどうやらそうとは限らなそうだった。とにかくすてにゃんは学校では教えてくれないこと、親も知らないことを自分一人の力で導き出したことが嬉しくてたまらなかったようです。
 
ぼくは気がつけばもう22歳です。信号のことを考えてたのはもう10年以上前です。もちろん社会人としてお仕事に責任をもってがんばっていきたい。だけどこういった例え他人からしたらどうでもいいような疑問も追求していけるようなひとでありたいなと思ってます。