アメリカの中学・高校で学ぶ「5 Paragraph Essay」とは

私は厳密にはアメリカの中学や高校に通っていたわけではありませんが、アメリカの学校と同じカリキュラムで学んでいたので、そのとき教わった「5 Paragraph Essay」について書きたいと思います。

5 Paragraph Essayとは

国語の授業で作文を書くように、アメリカの学校ではエッセイを書きます。そこで書くエッセイのフォーマットの一つが「5パラグラフエッセイ」です。ちょっとググったところそこそこヒットするのである程度一般的だと思います。作文でいう「起承転結」のようなものをより具体的にしたガイドラインだと思います。実際どういう風に書くように教わったのかを以下に書いてみます。

構成

まず構成としては、

  • 導入 ( Introductory Paragraph ) が1つ
  • メイン ( Body Paragraph ) が3つ
  • 結論 (Concluding Paragraph ) が1つ

というのが基本という感じで、それぞれどんな風に書くか、というのも決まっていました。

Introductory Paragraph

その名の通り、イントロですね。これから何について書くのかとか全体のアウトラインとかをざっくり書くような段落です。 Attention Getterからはじまり、問題を提示したりしつつ、最後にテーマを書いて締めるという流れです。

Attention Getter / Hook

Attention Getterとは読者の注意を引くようなもので、これを最初にいれない限り読者は読む気がなくなるらしいです。例えば偉人の言葉からエッセイをはじめたり、驚愕的なデータを持ってきたりするなど。

Thesis

Attention Getterを書いて、エッセイの導入っぽいことを書いたあと、Introductory Paragraphの最後にThesisとして、このエッセイ全体で話すことをまとめたようなセンテンスで締めます。大抵ここにはこのあと話す三つのパラグラフについて一言ずつ書きます。

試しにIntroductory Paragraphを書いてみます。

"I am not cosplaying as Tomori Nao. I AM Tomori Nao." This is an actual quote from an anime fan. In the anime Charlotte, the character Tomori Nao helps out the main character whenever he is in trouble; this really had an impact to anime fans all around Japan, resulting in the previous quote. Anime is getting very popular in many ways including the social network services, anime events, and even through textbooks.

このアニメに関するパラグラフですが、最初の I am not ~ の文章がAttention Getterで、最後の Anime is getting ~ の文章が Thesis となります。このThesisを読むだけで、Body Paragraphのそれぞれで social network services, anime events, textbooksの話をするということがはっきりわかりますね。

Body Paragraphs

Thesisで紹介した3点について、3つのパラグラフにわけて書きます。それぞれ以下のような構成になっています。TIQEAという頭字語で覚えました。

  • Topic Sentence
  • Introduction to Quote / Evidence
  • Quote / Evidence
  • Analysis
Topic Sentence

パラグラフの概要を説明するような文章です。

Introduction to Quote / Evidence

この直後に提示する証拠や引用文への紹介文のようなものです。

Quote / Evidence

このパラグラフで主張している事をサポートする引用文またはなんらかのデータなどです。

Analysis

データなどに基づき分析をし、何故エッセイのメインのテーマに関連してるのかなど述べます。

上記のBody Paragraphに基づいてちょっとしたパラグラフを書いてみるとこういう雰囲気になります:

Social networking services have a great impact on how anime has gained its popularity in Japan. For example, a young man who watches anime talks about how Twitter, a social networking service, affected his anime life: "Although I have been watching anime for a while already, following other anime fans on Twitter makes me continuously want to watch more and more anime in order to be able to catch up with the latest trends in anime." This person named すてにゃん, watches anime regularly and is a heavy user of Twitter. He makes an interesting point that connecting and interacting with others on the internet makes him even more and more interested in watching anime. Of course this may not be the case for everyone, this is only quote from one person. But being in a group of people with the same interest definitely has an affect on people, whether it is meeting with people in the real world or online.

先ほどのIntroductory Paragraphで書いた例に続く形でBody paragraphを1つ書いてみました。ここでは最初のSocial networking~の文がTopic sentenceで、For example~がIntroduction to Quote / Evidence、"Although~..." がQuote / Evidenceで、残りがAnalysisという感じになっています。こういう段落があと2個続くという感じです。

Concluding Paragraph

最後のパラグラフですが、基本的にはIntroductory Paragraphで言ってたThesisをちょっと復唱しつつ、結論を言うという感じにしようと習いました。〜〜についてお話しましたが、これらの理由でやはりこうですね。みなさんもアニメお子さんがいればアニメをみるようになるかもしれません。みたいな感じで終わるのではないでしょうか。(とても雑な例ですがこういう雰囲気)。とにかくThesisっぽいのがConcluding Paragraphに入ってなかったら英語の先生に指摘されたりしました。

その他

5 Paragraph Essay には直接関係ないけど他に英語の授業のエッセイを書くときに学んだことなどです。

Word Choice

Word Choiceという項目で、使ってる単語がどうなのかチェックされました。単語が適切かどうかだけではなく、単調ではないかなどですね。ここをクリアするために学生はThesaurus(類義語辞典)を多用します。接続詞とかもそうですね(and, in addition, as well as, also, in the other hand, などなど)

Spelling Check

綴りのチェックですね。日本語書くときは綴りなんて特にミスすることはないと思いますが、英語だとたまにあります。もしくは行の最後にtheと書いて、次の行の先頭で間違えてもう一度theと書いてしまうなど。いう単純ミスを防ぐために書いたあとに自分が書いたエッセイを最後から逆に読んでミスがないかチェックするように教わりました。普通に読んでるとミスがあっても見逃しがちなので(脳が勝手に補完してくれる的な意味で)逆から読むと良いという感じですね。

Plagiarism

剽窃チェックですね。中学生頃からチェックされていました。どのように確認するのかというと、エッセイのうち何パーセントが剽窃の疑いがあるのかを教えてくれるWebサービスがあり、そこにエッセイをアップロードするという感じです。中学・高校のうちに剽窃について学んでおくと大学に進学したときなど安心ですね。

5 Paragraph Essay について

個人的にはこのフォーマットは多分先生からして教えやすい・採点しやすいし、生徒からしてもはっきりフォーマットが決まっていてエッセイが書きやすかったではないかと思います。実際私もこのエッセイはこんなに書きやすいのに日本語の作文はフォーマットがよくわからないので書きづらいと感じていました。ですがフォーマットが決まりすぎていて問題という意見もあります。例えばこのフォーマットでかっちり書かないといけなくてフォーマットから外れるのはだめという感じだと、生徒も独創的なエッセイを書くチャンスを失う上、エッセイとは全部このフォーマットで書くものだと勘違いしてしまいます(おそらくこのフォーマットで書くのは中学や高校ぐらいでそれ以降は別に決まっていない)。ただ、本当に自由に書かせるよりはこのフォーマットに従って書いてもらったほうがそれっぽい文章がかけると思うので、子供にはオススメできるかもしれないですね。